青海産（中国・青海省）

青海産の和田玉は、清涼感のある淡い色合いが特徴で、代表的な色はグレーがかった白、青みを帯びた白、淡い黄色などです。一部の高品質な原石にはわずかな油分感があり、現代的で洗練されたジュエリーデザインに適しています。母岩の構造はやや粗く、やや透明感があります。比較的豊富に産出されるため、価格も手頃で、初めてのコレクションや日常使いに最適な素材です。近年では、品質の高い青海料も登場しており、若い世代からも注目を集めています。

ロシア産
（ロシア・バイカル湖周辺）

ロシア産の和田玉は、バイカル湖周辺で採掘され、滑らかで緻密な質感と高い白度が魅力です。代表的な色は碧緑、陶器のような白（磁器白）、糖白などで、ハイクラスなロシア玉の一部は新疆産の籽料と並ぶ品質を誇ります。全体的に安定した品質と高い採取率を誇り、加工性にも優れています。市場価値は中〜やや高めで、一定の収集価値・投資価値を備えています。安定した供給と高いコストパフォーマンスにより、現在最も広く使用されている和田玉素材のひとつです。

新疆産
（中国・新疆ウイグル自治区）

新疆産は和田玉の原産地であり、産出形態により「山料（山採り）」と「籽料（川採り）」に分類されます。山料は羊脂白、青白、黄口、糖色など多様な色合いを持ち、油分が豊富で密度も高く、彫刻素材として非常に優れています。一方、籽料は長い年月をかけて水により転がされて形成された玉石で、丸みを帯びた形状、豊かな皮色、そして凝縮感のある玉質が特徴です。代表色には羊脂白、黄沁、紅皮白肉などがあり、自然の恩恵を受けて形成されるため非常に希少で、「玉中の王」とも称されます。市場価値は非常に高く、コレクション性も抜群で、ハイエンドの愛好家に最も支持されている素材です。